子どもが持つ行動の意味って・・・?

2021/01/15 カウンセラーブログ

「すぐに物を投げる・・・」

「すぐに泣いたり癇癪を起す・・・」

「好き嫌いが激しい・・・」

「怒っても怒っても

全く言うことを聞いてくれない・・・」

 

子育て中にはいろいろな悩みが尽きませんよね。

 

でも、

そもそも子供って何で泣くの?

なんで手を焼かすことばかりして親を困らせるの?

 

今日は子どもの行動についてお話したいと思います。

 

まず、子どもの行動の理由は4つに分けられるといわれています。

 

①物・活動の要求

→物や活動を獲得するための行動

②回避・逃避

→嫌なことや苦手なことが生じたときに、

そこから逃れるための行動

③注目要求

→他者からの注目が得られないときに

注目を集めるための行動

④感覚(自己刺激)

→刺激がない時に自分の好きな刺激を入れる行動

 

例えば、

①物・活動の要求の場合

休日、子どもは公園に行きたいが、

お母さんにその気持ちを伝える方法が分からず、

家の中で玩具を散らかしたり、

壁に落書きをしてみたりする。

 

②回避・逃避の場合

夕食に嫌いな人参が出た場合、

本当は食べたくないけど、残すと怒られるし・・・。

そこで、わざと床に人参を落として

食べなくて済むようにする。

 

③注目要求の場合

お母さんと一緒に遊びたいけど、

お母さんはずっと誰かと電話をしている。

そんなお母さんに自分を見てほしくて

わざとおしっこを漏らしてみる。

そうすることで、お母さんが電話を切って

自分の元に来てくれる。

 

④感覚(自己刺激)の場合

簡単に言うと大人の貧乏ゆすりなどと同じで

子どもにもそれぞれ自分の落ち着く行動があります。

例えば、手持無沙汰になったときに鼻をほじったり

整列しないといけない場面で飛び跳ねてしまったり。

自分を刺激することでその場を保っています。

 

上記はほんの1例ですが

こうして、子どもの理解できない行動や

怒っても何度も繰り返されることには

ちゃんと理由があります。

 

この4つの行動の持つ意味を理解すると

それぞれの困った行動に対しても対応法も変わってきます。

 

1番多いのは

注目要求でとして出ている、不適切な行動に対して、

【おしっこを漏らす→お母さんが自分の所に来てくれた】

という成功の体験をしてしまうと、

それを学習してしまい(誤学習)、

他の場面でもお母さんの目を

引きたいときにはおしっこを漏らすようになってしまいます。

なのでこういった場合は、きちんと自分を見てほしいとき、

構ってほしいときの、適切な要求方法を教えてあげる必要がありますよね。

適切な方法で、きちんとお母さんからの注目を得られるようになると

自然と、おしっこを漏らす行動はなくなっていきます。

 

文章にするととても難しく感じますが、

とてもシンプルな考え方で、大人も一緒です。

 

この記事が、

少しでも子育てで毎日頑張っている方たちに

届きますように・・・。

 

またこういった相談にも対応しておりますので

お気軽に問合せしてくださいね。